2023年7月1日

乾徳山、旗立岩中央稜、2023/6/25

天気が心配なところでしたが、ふたを開けてみれば曇り時々晴れで、暑すぎず快適に登山を楽しむことができました。
今回は2名参加で、私を含め3名で登攀してきました。


誤算だったのは、大平牧場の駐車場からスタートしようと思っていたのが、林道が通行止めで下の登山口からスタートする事になってしまい、片道1時間程度多くかかりました。



頂上の100mくらい手前の岩陰に懸垂支点が隠れています。
あとちょっとで頂上なのに、ここから懸垂で下ります(笑)



50mロープをダブルで1回で下ります。
ロープいっぱいまで懸垂して、そこから先はクライムダウンします。
懸垂支点が途中にもあるので、2回に分けて懸垂することも可能ですが、十分クライムダウンできる傾斜です。
下りながらトラバースしていき取り付きに向かいます。



1ピッチ目は見た目がかっこ良いナイフリッジの尾根に乗るところ。
フェイスを登っていき、途中で右にトラバースしてナイフリッジの裏に回り込みます。
回り込むとボルトが縦に3か所くらい打ってあるので適当に支点をとりつつ若干かぶっているこのルートの核心部分を乗越ます。


ここを越えると傾斜が緩くなり快適なリッジに乗ります。リッジを越えた次の急斜面の入ったところで岩に支点を取ってピッチを切るか、リッジの右下にもテラスがありそこでも切れます。



2ピッチ目の終了点から1ピッチ目の終了点を見下ろしたところ。
20mくらいでしょうか。小ピークの岩にスリングを回して支点を取ります。
まったく難しくないですが、動く岩がけっこうあるので注意。



3ピッチ目の終了点から2ピッチ目の終了点を撮った写真。
赤いヘルメットが私で、そこが2ピッチ目の終了点の小ピーク。



3ピッチ目。
気持ちよいリッジ。



3ピッチ目の終了点、ここを登りきるとすぐテラスで、その横が登山道。
懸垂下降点から直線で50mほど。戻ってきましたという感じ。

頂上直下のクサリ場付近まで登山道を進み、クサリ場がすぐ目の前の右手の方へ下りて回り込みます。



最後のピッチ。
3ピッチ登り切った時点で登山靴に履き替えて、この最後のおまけピッチは登山靴のまま登ります。安全第一でロープは出します。


これを登りきるとすぐ頂上です。
この日は曇りで時々晴れ間は出ましたが、残念ながら富士山は見えませんでした。
暑すぎずちょうど良かったという事にしておきます。
お手頃なアルパインとしてお勧めのルートですよ。