2022年10月21日

バリエーションルート登攀、乾徳山中央稜&第1岩稜

山梨県100名山で日本300名山の乾徳山。
とにかく富士山の眺めが最高なのと、クサリ場が多くて楽しいので、人気の山です。
ひさしぶりに登山者でにぎわう頂上というのに遭遇しましたね。
今回はバリエーションルート登攀の企画で、3名が参加してくれる予定でしたが、2名が風邪でドタキャン、マンツーマンで行ってきました。

大平の駐車場からスタートです。駐車場代は800円、前払いです。
管理人のおじちゃんが集金に来ます。
6時半に出発、この時点で車は10台くらいだったかな。
駐車場から山の斜面を見るとたくさんのソーラーパネルが敷き詰められているのが見えます。


駐車場から5分ほどで、右乾徳山の看板が出てきますので、右折して林道から登山道に入ります。


登山道左手にはおそろしくキレイな富士山がずっと見えます。


しばらく登ると森が開けてススキの斜面にでます。ずっと向こうには南アルプスが見えます。
ここでもうひとつの登山口方面から登ってくる登山道と合流します。


あと10分も進めば頂上に到着するところ、
登山道を左にそれると眺めの良い崖っぷちに出て、そこの隙間に懸垂下降点があります。
ロープを背負って懸垂点に下ります。
50mロープ1本なら懸垂2回、2本つなげば1回で下降できます。
懸垂下降点は狭いですが、2人立てるほどのスペースはあります。


出だしはガサガサと横壁に擦れながら狭い隙間を懸垂していきます。


狭い隙間を出て開けた辺り。
ロープ1本ならこの写真を撮影している場所で一度ピッチを切ります。
下の写真の左の方に次の支点が写っています。
今回はロープ2本なのでこのままもう25mほど下まで一気に下りました。


懸垂下降したポイントから、もう少しクライムダウンして、右手に岩を見ながらぐるっと15分くらい回り込むと中央稜の取り付きです。
写真で見たイメージより、現物を見ると「小さっ」って思うかも(笑)
ルート的には1ピッチ目が核心で、下の写真の人がくっついている辺りが初心者には苦戦ポイントかも。
少しかぶってるのを乗り越す感じです。パワーある人ならテク無しで越えらるかな。
取り付きは朝だと日陰なので寒かった。稜線にでれば日差したっぷりです。でも風が冷たかったけど。

2ピッチ目、難しさは無いけど、気持ちよい稜線です。


最後、3ピッチ目の終了点についたところ。
ここから横を見るとすぐ隣に懸垂下降したポイントが見えます。
徒歩5分未満の距離です。そこをわざわざ懸垂下降して2時間くらいかけて登り返してくるという、山をやらない人には意味不明なルートかも?(笑)


3ピッチ目を登ってくるところ。
開放感あって気持ちの良い稜線ですね。


これで中央稜は終わり、一旦ロープを束ねます。
クライミングシューズもここでかたずけてアプローチシューズになります。
そこから徒歩5分未満、
頂上に登る最後のクサリ場手前で再び登山道の左側に逸れて少し下り気味で岩場を回り込むと第一岩稜です。


第一岩稜は1ピッチで頂上です。
アプローチシューズで登れます。ランニングは1か所だけ取ってすぐ頂上でした。


頂上は登山者でにぎわっていました。
これだけ富士山の眺めがよくて、一般登山道も鎖場が多くて楽しいので、人気なのも頷けました。
今回登った中央稜もマイルドで良かったですよ。


写真に写っている岩の稜線が今回登った旗立岩中央稜の3ピッチ目部分です。
眺め最高でしょ?お勧めですよ。


今回の動画記録はこちらです。
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=tGrmsNIs3bs&t=7s